最近のカターレ富山を考察

 はじめに

今日のいわき戦!!!絶対に勝ってくれ!!!
這ってでもなんとしてでもまぐれでも良いから勝ってくれ!!!!

当然推しチームなので勝ってほしいですし、応援している・・のですが。
今の成績からも考えられるように、ネガティブな内容がたくさんあります。

また、僕は全然サッカー博士というわけではないです。
小学生の頃にサッカーをしていた程度ですし、よく戦術動画とかを見たりはしますが理解しきれているとは全く思えてません。
(いつも「ほえ~そうなんだぁ~」ってなってる)
できる限りデータを元にして書きますが、僕の妄想・認識で補う部分もたくさんあります

でも、自分なりに必死に考えてまとめてみました。
読んでくださった方が試合を観たときの、ちょっとした気付きのきっかけになれたら幸いです。

全然堅守じゃない

カターレ富山、現在の成績はこんな感じ。

失点数は現在11位(20位が1番少ない)、そこまで悪くないようにも見えますが・・。
最後に勝った磐田戦以降、リーグ戦でクリーンシートに抑えられたのは3試合のみ

馬鹿みたいに4失点!みたいな試合がないので数字こそ抑えられていますが、割と毎試合失点してしまっているという事実があります。

また、これは客観的な印象ですが、1点リードされた時点で相手が受けに回りがち。
(この受けに回られているのも「1点あれば守りきれる」という判断の元だと思われる・・。悲しい・・)
その結果複数失点にはならないものの、勝てない。という試合が多いイメージです。

ちなみに総失点こそ11位ですが、被ゴール期待値は7位です。もっとボコスカ失点しててもおかしくないところを、なんとか救われている状態です。
(当然、頑張って守り抜いたシーンもあるとは思いますが)

去年は被ゴール期待値を15位でフィニッシュしていたカターレ富山、なぜここまで守備が崩れたのかを考えてみました。

そもそも顔ぶれが変わってない

カターレ富山の、よくスタメンで出ている守備陣のうち「近年バリバリJ2で戦ってました!」
みたいな選手はいません。
一応川上選手は2022年にJ2で21試合出場していますが、去年今年と負傷の影響もあってあまり試合に出られていません。

ボランチまで含めて考えると、植田選手は2022年は25試合、2023年は12試合J2で出ていましたが、それを数に含めても1選手のみ。

そう考えると、被ゴール期待値が「J3のときに15位だったチーム」が「J2に上がって7位になっている」はめちゃくちゃ自然な気がします。
そこまでテコ入れ出来てないんですから。

残酷ですが、J3とJ2のレベルの違いが数字に出た、というだけな気がします。

マテウス選手がいなくなった

守備の話ですが、マテウス選手の話です。
今季の試合を見ていて「いつまで相手の時間が続くんだ~~しんどいよ~~~」と思うことはありませんか?
僕はよくあります。

実際そんな感じで、相手の時間が15分くらい続いて耐えきれず失点、という流れもよく目にしますが・・。

ここで大きかったのがマテウス選手だったんじゃないかな、と個人的に思います。

なぜ相手の時間が続くかというと、クリアボールが相手に拾われてしまうからだと僕は思っています。
前線に一人残っているFWの選手のあたりにクリアするものの収めきれず、球の長さもちょうどハーフライン前後に落ちる程度なので相手のラインも下がらず、そのまま攻撃が継続してしまいます。

が、去年よくあったのは「裏のスペースにものすごく雑に蹴られた球をマテウス選手が追って、マイボールにする or 相手を押し下げる」という展開でした。
それが単発に終わってしまうことも多々ありましたが、それでも相手の流れを一旦抑える、押し返すという意味では重要だったんじゃないかなと思います。

ただ、これはもう選手タイプの問題なので、今いるFWの選手に同じことを求めるのは酷だと思います。
でも、そうなると相手が長くボールを持ったときに、握り返すのは難しいということになってしまう・・。
選手の補強がほしいところです。

ちなみに、去年の平均支配率は52.2%でリーグ5位、今年は46.5%でリーグ16位です。
支配率は高ければ良いというものではありませんが、少なくとも「相手にボールを持たれる時間が増えている」ということがデータに出てしまっています。

ドリブラータイプのWGがあまり活きていない・・?

これはもう、純度100%で僕のイメージの話です。
カターレの両WG、伊藤選手と松岡選手(あまり出れてないけど亀田選手も)はドリブラータイプです。

ただ、ここ数試合あまりドリブルで抜けていくイメージがない・・。
ということでプレイを飛ばし飛ばしで見返してみました。

ビルドアップが後ろからなので、背負う形でパスを受ける

これはイメージなのでもしかしたら違うかもしれませんが、ドリブラーが仕掛けたい場合、相手と正対してボールを持ちたいんじゃないかなと思います。

ただ、カターレのビルドアップはDFラインで横に回し合って、そのままWBからWGにパスが出る形が多いです。
そうなると相手を背負って受ける形になるので、前を向きにくい・・。

スペースがやたら狭い

もう一つよくあるパターンです。
ドリブルで1人抜いた後そのまま食い込めるように、ドリブラータイプの選手の先にはスペースを確保しておきたいところ、なのですが・・。

カバーやらオーバーラップやらアンダーラップやら相手のDFのあまりやら、でスペースがなくなりドリブルしにくそうなシーンもよくあります。


オーバーラップ自体は全く悪いことではないのですが、それならドリブラーを使う意味はあんまりないのでは・・?という気もします。

上の局面の場合、カットインしても相手の6番がすぐにカバー出来てしまいますし、サイド奥に流れようにもスペースがありません。
また、一番でかいのは4番の選手が余っているので、どう頑張って抜いてもすぐにカバーが来てしまいます。

なぜこうなるかというと、単純に「攻撃を継続するための戦い方になっている」なおかつ「攻撃にかけている人数が少ないから」じゃないかなと思います。
失ったときのカウンターが怖いから攻撃に入る人数が少ないですし、失わないためのカバーや、穴が空いても許容出来るサイドの攻め上がりが増えて、一番大事な得点に繋がる中央に人がいなくなっているのでは?

その結果、クリティカルな箇所は相手の守備の数が足りてしまっている状態。
せめて数的同位くらいに持っていかないと厳しいんじゃないか・・?

ファーで受ける選手が多い

サイドの連携なりドリブル突破なりで抜け出し、いざクロス!が上がっても、正直あんまり得点に繋がるイメージがありません。

これは本当に理由が全くイメージつかず、謎でしかないのですが・・。
やたらファーで待つ選手が多いです。

そもそもカターレの今の選手たち、そこまでフィジカル自慢や空中戦に強いFWはいません。
なのでグラウンダーとか低いクロスが良いと思うのですが、あまりそういうクロスはあがりません。

ただ、もし上げたとしてもニアに人がいないので合わせる人はいない・・。
クロスの受け方が良くないよなぁ、とよく感じます。

高橋選手の右WG起用は正しいのか?

これも完全なイメージの話ですが、高橋選手って「ポジショニングが上手」「周りを活かすプレー」「足元のプレーはうまいけど、ドリブル突破というより相手を引き付けつつ取られないようなプレーが得意」「利き足は左」「守備の貢献も高い」という選手だと思うんですよね。

と考えたときに、攻撃的なWBと高橋選手をあわせるのは良い気がします。
WBの選手が前に出て空いた穴を埋められますし、うまいことパスを出してくれそう。
西矢選手と一緒に出るのとかは良いんじゃないかしら。

ただ、高橋選手自身がクロスを上げたりロングシュートを狙うような動きを期待出来るかと言われると、ちょっと違うんじゃないかなと思いました。

利き足が左の右WGとなると、一番期待出来るのはカットインからのシュートやクロスですが、そういったプレーを得意とするイメージはありません。
クロスを上げようにも、逆足の右で蹴ることになります。(もしくはいちいち左に持ち替える)

そうなると「フリーマンとしてあちらこちらに顔を出してもらいつつ、数的優位を作って崩していく」のが良いのですが、そういうプレーに合わせるのが上手そうな前線の選手も特に思いつかず。

そういった周りとの噛み合いを考えると、右WGはそこまで良くないんじゃないかなと考えています。

それともう一つ言うなら、右WGで頑張った後にボランチにポジション移動させられるのってめちゃくちゃしんどそうだし、チームとしてみてもあまり良くない気がします。
   「90分ボランチが出続ける」「途中からフレッシュなボランチに入れ替える」はわかりますが、「70分走った選手が途中からボランチとして入れ替わる」はデメリットのほうが大きそう。

松田選手を活かしたい

碓井選手が抜けた今、カターレ富山で一番実績のあるFWは松田選手です。
(当然、他のFWにも台頭してきてほしいところですが)

そんな松田選手のここ2年の得点パターンを見てみると、こんな感じでした。
  • 誰かのシュートのこぼれ球に詰める
    • 攻撃時のポジショニングが良い?
  • エリア外で1対1くらいの局面で、ミドルシュートを決め込む
    • ドリブル突破ではなく、相手と正対したまま脇を抜けるようなシュート。
      そのあたりの位置で相手が揃う前にボールを持たせたい
  • 数的同数くらいの局面で、うまく裏へ抜け出してゴール
    • 上と同じく、相手が揃う前に攻め込んでパスを出したい
とまあ、正直どのパターンも今年あまり再現出来ていない気がします。

カターレ富山の1試合平均枠内シュート数は2.6、J2最下位です。
この状況でこぼれ球なんてそうそう転がり込んできません。

攻撃もスピード感を持ったカウンターより、落ち着いてビルドアップするパターンが多いので、松田選手がボールを貰える頃には相手の数が多く、ミドルシュートを撃てるような隙間もなく抜け出そうにも2人くらいにマークされる・・という状況になりがちです。

どんな戦術にも合わせてゴールを決めてくれるのが理想ではありますが・・。
あまりにもストライカー、並びに得点数が少ない現状を考えると、もう少し松田選手が得意な形を作っていきたいですね・・。

ハイプレスがあまり効いていない?

シーズン序盤のアグレッシブさはとっくに鳴りをひそめたものの、ちょこちょこハイプレスをしています。
していますが、あまり効果は出ていない気がします。

理由はシンプルで、あまり連動していないからです。

相手が4バックの場合の話ですが、敵陣深くで相手がボールを持っているとき、4-3-3のような形になりがちです。
そう、なぜかわざわざ1人空けた状態にしています。

選手のクセなのかそういう戦術なのかわかりませんが、こんな感じで相手の左サイドが空いていることが本当によくあります
そして、入ってからダッシュでプレスをかけるのですが、距離があるので相手は落ち着いてプレーが出来ます。

し、なぜかこのタイミングでトップの選手は落ちていくので、普通にCBにボールが戻ります。


結果として相手のラインが少し下がるものの、プレッシャーがなくなったのですぐ上がりますし、ボールが奪えるわけでも相手に無理なクリアをさせるわけでもなく。

これが本当にわからない・・。どういう目的なんだろう・・。
誰か教えてください。

おわりに

色々書きましたが、それでもカターレ富山には勝ってもらわねばなりません。
本当に安達監督には火中の栗どころではない、とんでもないものを引き受けてもらいましたが、頑張って勝ちに導いておくれ・・。

今いる選手たちも、決してJ2レベルに達していないとは思っていません
各選手をつなぎ合わせるピースとなる選手がいれば、巻き返しも十分可能だと思っています。

チームとしては粘りつつ、夏の補強をうまいことやってもらって残留を決めたいですね・・!
応援しています。

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